フリッツ・ライナー&シカゴ響によるベートーヴェン「交響曲第1番」
フリッツ・ライナー(Fritz Reiner/1888~1963)のベートーヴェン交響曲録音は全集録音を残さなかったためか日本では比較的地味な存在だった。 しかし今回スポットをあてるシカゴ交響楽団とのこの「第1番」(1961年ステレオ録音)は同年録音の「第6番”田園”」、「第9番”合唱付き”」などと並び強靭さを感じる筆者好みの演奏で彼がオケーストラ・ビルダーとしの誉れも高かったことも頷ける。 現在ではもう忘れ去られた録音かも知れないが紹介LPは先の「第9番」と組み合わせの2枚組で1970年代にリリースされた米RCA盤である (写真1 LPジャケット、米RCA LSC-6096/2LP /写真2 LPレーベル面-Side4)。