フルトヴェングラー&ベルリン・フィル によるペッピング「交響曲第2番」
今回は戦時下の1943年に旧ベルリン・フィルハーモニーでライブ収録されたヴィルヘルム・フルトヴェングラー&ベルリン・フィルによるエルンスト・ペッピング「交響曲第2番ヘ短調」を取り上げてみたい。 このLPレコードは1992年に露メロディアからリリースされた (写真1 LPジャケット、露メロディアM10-49721/写真2 LPレーベル面)。 ペッピング(Ernst Pepping/1901~1981)はドイツの作曲家、音楽学者で教会オルガン曲や合唱曲を数多く作曲、交響曲も3曲書いておりこの「第2番」は1943年に発表されこの演奏が世界初演となった。 現在、ほとんどコンサートで聴く機会はないと思うがヘ短調の調性をとり聴きやすい作品である。 またフルトヴェングラーの演奏としても大変貴重である。 収録は1943年10月30日・(31日)となっているが筆者手元のフルトヴェングラー&ベルリン・フィル演奏会記録本(Wilhelm Furtwängler die Programme der Konzerte mitdem Berliner Philharmonischen Orchester)によれば10月31日・11月3日となっている。 ちなみに当日はこのほかピアノにコンラート・ハンセンを迎えベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」、後半にはベートーヴェン「交響曲第7番」が演奏されている。 こちらも同シリーズからリリースされている(写真3・4 LPジャケット)。