フルトヴェングラー&ベルリン・フィル in ルガーノ、1954

今回の紹介盤はフルトヴェングラー&ベルリン・フィルの1954年春のヨーロッパ演奏旅行で風光明媚なスイスのルガーノにおけるコンサート・ライブ盤である。 コンサートは5月15日ルガーノのTeatro Kursaal(Appollo、アポロ劇場)で開催さた。 当日のプログラムはベートーヴェン交響曲第6番「田園」、ソリストにフランスの名女流ピアニスト:イヴォンヌ・ルフェビュール(Yvonne Lefébure)を迎えてのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番そしてこのCDには収められてないがR.シュトラウス:交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」が 演奏された。 非常にゆっくりとしたテンポで振る「田園」、ルフェビュールが弾くモーツァルトは実に味わい深い。 またカンデンツァは夫君で音楽学者のフレッド・ゴールドベック(Fred Goldbeck)のものを弾いており新鮮味を感じ興味深かった。 紹介CDは1992年リリース、イタリアのERMITAGE(エルミタージュ)盤、スイス・イタリア語放送音源である (写真1 CDジャケット、伊ERMITAGE-ERM 120/写真2 CD演奏・録音データ)。

写真1    フルトヴェングラー&ベルリン・フィル in  ルガーノ、ライブ1954-CDジャケット(伊ERMITAGE-ERM 120)1992年リリース

写真2    CD演奏・録音データ