ブルックナー交響曲第6番/世界初全曲録音復刻CD

ブルックナー交響曲第6番イ長調全曲の世界初録音はチェコ出身のヘンリー・スウォボダ(Henry Swoboda)指揮ウィーン交響楽団による1950年9月のLP録音とされている。 彼は米国のクラシック・レコード・レーベル、ウェストミンスター(Westminster、1949年創設)の立役者のひとりであった。 従ってこのブルックナー録音も彼が数多くこのレーベルに遺した1枚であった。 今回紹介するCDは2013年に国内盤初リリースされたものである (写真1  CDジャケット)。 レーベルは音楽評論家、平林直哉氏が立ち上げたレコード復刻レーベルのグランド・スラム(GRAND SLAM)、復刻にあたり使用されたLPは米ウェストミンスターの2枚組LP(WL5055-56)とのことである (写真2  CD演奏・録音データ/写真3  CDジャケット裏面、CD復刻に使用されたLPジャケット)。 また針がひろうLPレコード・ノイズも意外にも筆者個人的には心地よかった。 さらに「第2楽章アダージョ」21分10秒並びに「第3楽章スケルツォ」10分18秒の遅さには驚いた次第である。

写真1    H. スウォボダ指揮ウィーン響/ブルックナー交響曲第6番、世界初録音LP復刻盤CDジャケット

写真2    演奏・録音データ

写真3    復刻に使用されたLPジャケット(CDジャケット裏面)