ブルーノ=レオナルド・ゲルバーのデビュー盤

〜 ブラームス「ピアノ協奏曲第1番」(1965年録音)  〜

ブルーノ=レオナルド・ゲルバー(Bruno-Leonardo Gerber、写真1)はアルゼンチン出身、今年79歳を迎え国際舞台で活躍するピアノの世界的名手である。 1968年初来日以来、度々の来日を重ね日本のファンも多い。 彼は1960年19歳でドイツ・デビューの際このブラームス「ピアノ協奏曲第1番」で絶賛を浴びたそうである。 今回紹介する彼のレコード・デビューとなったのもこの「第1番」だった。 このセッションは1965年6月ミユンヘンのブリュガーブロイ(Bürgerbräu )で行われている。 指揮はフランツ=パウル・デッカー(Franz-Paul Decker)、管弦楽はミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団である。 この演奏は1966年の仏ADFディスク大賞も受賞している。 ゲルバーがまだ24歳の時の録音だがその堂々とした風格ある演奏は「素晴らしい」の一語につきる。 紹介盤は1967年リリースの国内初出LP東芝の懐かしい「赤盤」である (写真2 LPジャケット、東芝AA-8175 /写真3 LPレーベル面)。 この録音も最近、1973年録音のルドルフ・ケンペ&ロイヤル・フィルとの「ピアノ協奏曲第2番」と共に世界初SACD化もされたようだ。

写真1    録音当時のブルーノ=レオナルド・ゲルバー(LP掲載写真)

写真2    ゲルバーのデビュー盤「ブラームス ピアノ協奏曲第1番」LPジャケット(国内盤初出 東芝AA-8175 )1967年リリース

写真3    LPレーベル面