プリマドンナ、チェリル・ステューダーN響との共演を聴く、1997年3月 

〜 NHK交響楽団第1318回定期公演、1997年3月12日 NHKホールにて 〜

アメリカ出身のプリマドンナ「チェリル・ステューダー(Cheryl Studer)」(ソプラノ)は1997年3月、N響定期公演客演、並びにリサイタル・ツアーで4度目の来日となった。 筆者もこの時はN響定期Bプロ初日に足を運んだ。 指揮者はオペラの名匠ラルフ・ワイケルト(Ralf Weikert)、しかもプログラムは魅力的な「ワーグナー・アーベント」(写真1)である。 ワーグナー歌いの名バリトン、ハンス・ホッターに師事したステューダーの歌いぶりはさすがに凄かった。 バイエルン国立歌劇場、そして1985年のバイロイト音楽祭でのタンホイザーのエリーザベト役で一躍名声を得た彼女の実力をこの日改めて肌で感じた次第である。 また彼女の凄さは幅広いレパートリーにもあると思う。 そのひとつが1994年録音のレハールのオペレッタ「メリー・ウィドウ」である写真2  独グラモフォン、喜歌劇「メリー・ウィドウ」ジョン・エリオット・ガーディナー指揮ウィーン・フィルCDジャケット-439 911-2GH)。 彼女は未亡人ハンナの役を見事に歌いきっている。
客演指揮したワイケルトはワーグナー指揮者としても定評がある。 彼はブルックナーと同じザンクト・フローリアンの出身、彼の真摯で堅実な指揮ぶり音楽づくりに日本のファンも多い。 写真3は当日のプログラムに日付を入れサインを頂いたもの。 さらにステューダーにも本人持参のポートレート(写真4)、プログラム(写真5)、当時のリサイタル・チラシ(写真6)に快くサインを入れて頂いた。

写真1    N響第1318回Bプロ(1997年3月)

写真2    独グラモフォンCDジャケット「ガーディナー指揮ウィーン・フィルほかレハール「メリー・ウィドウ」

写真3    指揮をしたラルフ・ワイケルトに入れて頂いたプログラムへのサイン

写真4   ステューダー持参のポートレートに入れて頂いたサイン

写真5   ステューダーに入れて頂いたプログラムへのサイン

写真6    来日リサイタル・チラシに入れて頂いたサイン