プレヴィンによるヴォーン・ウィリアムズ「南極交響曲」

アンドレ・プレヴィンはロンドン交響楽団首席指揮者時代、1968年から1972年の足掛け5年に渡りヴォーン・ウィリアムズの交響曲全集(全9曲)を「RCA」に録音した。 今回紹介する南極交響曲は交響曲第7番に相当する作品で彼自身が作曲したイギリスの探検家ロバート・スコットの記録映画音楽「南極のスコット」(1948)を題材に改作した全5楽章構成の交響曲である。 ちなみにプレヴィンはこの作品から全集録音に取りかかっている。 この作品はチェレスタ、ピアノ、オルガンのほか様々のパーカッションやウィンドマシーンも使用、さらにヴォカリーズによる女声合唱、ソプラノ独唱も加わるという大作である。 ソプラノ独唱には北アイルランド、ベルファスト出身の名ソプラノ:ヘザー・ハーパーが起用されている。 また各楽章の冒頭にイギリスの名優サー・ラルフ・リチャードソンの語りも入る。 紹介LPは1970年前後にリリースされた国内盤RCA初出盤である (写真1 LPジャケット、国内盤RCA-SX 2021 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    A. プレヴィン&ロンドン響ほか/ヴォーン・ウィリアムズ「南極交響曲」LPジャケット(国内盤RCA-SX-2021)

写真2    LPレーベル面