プロヴァンス地方を列車&路線バスで巡る旅」(1)、2003
グルノーブル🚝⇨ アルル🚌⇨ ル・サント=マリ・ド・ラ・メール🚌⇨ ニーム🚝⇨ アルル🚝⇨ グルノーブル、2003年8月15日-17日
今回から3回に渡って筆者が2003年夏グルノーブルに「フランス語セミナー」で滞在中、週末の休みを利用しセミナー仲間3人で豊かな自然と風光明媚なプロヴァンス地方を列車と路線バスで巡った珍道中を綴ってみたい(写真1 行程マップ(赤線))。 今日第1回目は起点グルノーブルからプロヴァンス地方の中心都市アルルまで進めたい。 グルノーブルからアルルまでの直通列車はないので行程はオーヴェルニュー=ローヌ=アルプ地方の中心ヴァランス-SNCFの鉄道駅ヴァランス・ヴィル(Valence Ville)で乗り換えて古都アヴィニョン(Avignon)まで在来線で行きそこから乗継ぎ時間のロスをなくすためTGVで本日の目的地アルル(Arles)に向かうことにした。 グルノーブル駅を朝7時17分発のローカル列車に乗車したが目的地のアルルの駅に到着したのは午前11時前だった(写真2 グルノーブル→ アルル、TGVの座席指定も含む3名分のチケット)/写真3 モダンなSNCFアルル駅、筆者撮影)。
この年の南フランスは猛暑(酷暑)を超す暑さで連日40度近い暑さが連日続いていた。 幸い湿気がないのでまだ何とかなったが水分補給は欠かせなかった。 「ローマ都市アルル」と云われるくらい古代ローマの影響が色濃く残る街である。 旧市街の入り口にあるカヴァルリの門(写真4 筆者撮影)を抜け現在も定期的に「闘牛」が開催される「円形闘技場(Les Arènes)」まで先ず歩いてみた(写真5 闘牛開催ポスター/写真6 円形闘技場内部/写真7 闘技場最上階からアルル旧市街、ローヌ川の眺望、以上筆者撮影)。 この街はオランダの印象派画家ヴァン・ゴッホ(Van Gogh-因みにフランスでは「ヴァン・ゴック」と読む)とのゆかりも深くゴッホが描いた「夜のカフェテラス(La Terrasse du café le soir)」(写真8 「夜のカフェテラス」ポスト・カード)のモデルとなったカフェも街中に存在し我々も一服した(写真9 「夜のカフェテラス(ゴッホ)」のモデルとなったカフェ、筆者撮影)。 また彼が描いた有名な「アルルの跳ね橋」は街から4,5km離れた郊外の田園地帯にあるためタクシーで行くことにした。 現在では整備され実際の絵に描かれているような面影は薄い(写真10 ゴッホが描いた「アルルの跳ね橋」、筆者撮影)。 夏期の日暮れは午後9時頃だがそろそろ今晩の宿を探すためタクシーで旧市街に戻る。 夏の休暇期間中で予想どおり アルル市内のホテルはほぼ満室状態何とか最後にあたったアメリカン・スタイルのホテルに何とか空きがあった。 明日は路線バスでローヌ川と地中海に囲まれた三角地帯カマルグ(Camargue)に移動する。
(つづく)