ヘルベルト・ケーゲル、異色の名盤「アルルの女」
初リリース当時はそれほど話題に上らなかったヘルベルト・ケーゲル(Herbert Kegel / 1920~1990、写真 1)&ドレスデン・フィルによるビゼーの名曲「アルルの女」第1・第2組曲は知る人ぞ知る異色の名盤として語り継がれた。 彼がドレスデン・フィル音楽監督時代に録音した東独エテルナ(ETERNA」音源である。 しかし東西ドイツ統一後は長らく廃盤となってしまった。 紹介盤は2002年に独Berlin Classicsからようやく復活し多くのコレクターを喜ばせた1枚である。 ブルックナー、マーラーなどを得意とするケーゲルからは想像を絶する繊細で美しいビゼーの世界が聴けるまさに異色の名演である (写真2 CDジャケット、独Berlin Classics 0094772BC /写真3 CD演奏データ)。 写真4はアルルの旧市街風景である(筆者撮影、2003年アルルの闘技場から)。