ヘルマン・アーベントロート&ライプツィヒ放送響のブルックナー交響曲第5番、1949

〜 1949年5月27日ライプツィヒ放送局放送用録音 〜

ドイツの名匠ヘルマン・アーベントロート(Hermann Abendroth/1883~1956)はヴィルヘルム・フルトヴェングラー(Wilhelm Frutwängler/1886~1954)とほぼ同世代、しかも戦時中の1943年・44年には二人してバイロイト音楽祭の指揮台にも登場したが日本での知名度は低かったようである。 彼はとても個性が強い指揮者だったと云われているがそのあたりは今回紹介する「ブルックナー交響曲第5番」の演奏を聴いてもわかるような気がする。 このLPは彼がライプツィヒ放送交響楽団 (現、中部ドイツ放送交響楽団)の首席指揮者に就任した1949年にライプツィヒ放送局スタジオにおける放送用録音(モノラル)からレコード化された。 原盤は当時東独のドイツ・シャルプラッテン・レコード、紹介するこの国内盤は1983年に徳間音工から廉価盤(2LP)として再リリースされたものである。 演奏は緊張感ある引き締まった重厚で素朴な響きが印象的だ (写真1 LPジャケット、徳間ET1024~25 /写真2 LP演奏・録音データ /写真3  LPレーベル面)。

写真1    ヘルマン・アーベントロート&ライプツィヒ放送響「ブルックナー第5番」LPジャケット、徳間音工(ET1024-25 1983年リリース)

写真2    LP演奏・録音データ

写真3    LPレーベル面