ヘルマン・シェルヘン&ウィーン国立歌劇場管のブラームス交響曲第1番、1953
ヘルマン・シェルヘン(Hermann Scherchen/1891~1966、写真1)の名盤もこれまでに何度となく取り上げてきたが今回スポットをあてるウィーン国立歌劇場管弦楽団との1953年セッション盤ブラームス交響曲第1番も素晴らしい。 シェルヘンのブラームス交響曲録音はこの米ウェストミンスター盤の「第1番」のほかは1962年4月のルガーノの春音楽祭でのスイス・イタリア語放送管弦楽団とのコンサート・ライブ録音(仏THARA)ぐらいしか思い浮かばない。 どちらもモノラル音源だが「ウェストミンスター」録音の「第1番」もセッションながらライブ録音なみの緊張感、熱気も感じさせるシェルヘンの持ち味がうかがえる。 音質も「ウェストミンスター」の謳い文句「ナチュラル・バランス(Natural Balance)」のとおりクセを感じさせない音質も魅力だった (写真2 LPジャケット、米Westminster WL 5189/写真3 LPレーベル面)。