ベイヌムのリムスキー=コルサコフ「交響組曲シェエラザード」
オランダを代表する名門オーケストラ「アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団(現、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団)」の第3代首席指揮者を務めたエドゥアルト・ヴァン・ベイヌム(Eduard van Beinum /1901~1959)はSP時代からステレオ初期LP時代にかけて数々の名盤を遺している。 しかし今回紹介するリムスキー=コルサコフの交響組曲「シェエラザード」の録音に関してはこのコンセルトヘボウ管弦楽団との1956年のセッション録音と1957年のライブ録音が思いつくぐらいである。 いずれもモノラル録音だが快速テンポで振るシャープで引き締まった演奏が印象的、とりわけ1956年のセッションは録音も大変素晴らしい。 写真1の1957年国内初出盤は日本コロムビアがまだ通称「ニッチク(Nitchiku)」と呼ばれていた時代の1枚で「エピック(EPIC)」のロゴが入った懐かしい1枚である (写真 -同LPレーベル面) 。 次に写真3のライブ盤は1982年にイタリアのMovimento Musica(モヴィメント・ムジカ)というレーベルからLPでリリースされた1957年4月30日アムステルダムの「コンセルトヘボウ」における録音である (写真4 演奏・録音データ/写真5 同LPレーベル面)。 音質はセッション盤には及ばないがこちらは歴史的なベイヌムのライブ盤として貴重である。