ベームのモーツァルト歌劇「後宮からの誘拐」全曲盤

カール・ベーム(Karl Böhm/1894~1981)は1970年代、当時東独ドイッチェ・シャルプラッテン(Deutsche Schallplatten)とドイッチェ・グラモフォン(DGG)との共同制作によるモーツァルトのオペラ「イドメネオ K.366」、今回の紹介盤「後宮よりの誘拐K.384」それに「皇帝ティートの慈悲K.621」など一連の録音を行った。 この「後宮よりの誘拐」はその皮切りとなる1973年9月ドレスデン「聖ルカ教会」におけるセッションでこの作品の定評ある名盤である。 歌手陣も揃ってこのジングシュピール(歌芝居)を見事に楽しく歌い演じきっている。 またLP第6面にフィルアップされた同時期録音の一幕もの喜劇作品「劇場支配人K.486」の台詞はカットされ序曲と4つの歌が収録されこちらも興味深い。 歌手陣は先の「後宮」と同一である。 紹介盤は1970年代中頃にリリースされた国内盤グラモフォン3LPBOXである (写真1  3LP BOX(国内盤グラモフォンMG 8161~63/写真2  LP演奏・キャスト一覧)。 今、気づいたが今日(1月27日)はモーツァルトの誕生日にあたる。

写真1    ベーム&ドレスデン国立管ほか/モーツァルト歌劇「後宮よりの誘拐」全曲ほか3LP BOX(グラモフォン国内盤MG8161~3

写真2    演奏・キャスト一覧