ペルシアの古典音楽

西アジア諸国の伝統楽器で聴く古典音楽は神秘的で味わい深いものを感じる。 今回紹介するLPレコードは1976年にテイチク・レコードからリリースされた「Persische Kunstmusik」、アルバムの日本語タイトルは「ペルシアの古典音楽」である。 原盤制作は独ハルモニア・ムンディ、演奏は伝統楽器サントゥール(Santur、写真1)の名手ファラマルズ・パイワール(Faramarz Paywar)とその合奏団となっている。 ちなみに「サントゥール」という伝統楽器は打弦楽器でハンガリーの「ツィンバロン」に音もよく似ている。 またドンバク(Donbak、写真2)というペルシア音楽演奏には欠かせない盃形の打楽器による即興演奏も興味深い。 LP第二面に収録された「声楽曲」も歌詞の意味はわからなくても不思議とペルシアの古典音楽の世界に誘い込まれてしまう (写真3 LPジャケット、国内盤テイチクULS-3373-H /写真4 LPレーベル面)。

写真1    イラン(ペルシア)の打弦楽器「サントゥール」(インターネット画像)

写真2    ドンバク(片面太鼓)

写真3    「ペルシアの古典音楽」LPジャケット(テイチクULS-3373-H 1976年リリース)

写真4    LPレーベル面