ペーター・エトヴェシュの「zeroPoints & Beethoven Symphony No. 5」
ペーター・エトヴェシュ(Péter Eötvös 、写真1)はルーマニアのトランシルヴァニア地方出身、現代音楽作曲家、指揮者として活躍している。 ちなみにロシアの劇作家「アントン・チェーホフ」の戯曲「三人姉妹」をオペラ化したのも彼である。 今回紹介するCDは彼が1999年にロンドン交響楽団ならびにピエール・ブーレーズの委嘱により作曲した自身が指揮する「ゼロポインツ(zeroPoints)」とベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調Op.67」というユニークな組み合わせである。「ゼロポインツ」は9つの部分から構成されるパーカッション群が活躍するスケール感もある現代音楽、管弦楽はスウェーデンを代表するオーケストラの一つ「エーテボリ交響楽団」である。 またベートーヴェンの「第5番」はおよそ20人編成の「アンサンブル・モデルン」(Ensemble Modern)」(1980年にユンゲ・ドイチェ・フィルを母体に結成された)が演奏している。 こちらは小編成オーケストラとは思えないほどの迫力が魅力である。 CDのデータにはライブ録音の記載は特にないが会場ノイズも収録されておりライブ収録ではないかと思われる。 紹介のCDは2001年に現代音楽ジャンルを得意とするBudapest Music Center Records(BMC)レーベルからデジパク仕様ジャケットでリリースされた (写真2 CDジャケット、洪BMC-CD 063/写真3 演奏・録音データ)。