ペーター・シュヴァルツ&札幌交響楽団による「エロイカ」、1974年録音

ウィーン出身、バンベルク交響楽団首席チェロ奏者を長年に渡り務めたペーター・シュヴァルツ(Peter Schwartz/1925~1998、写真1)はこの楽団がヨゼフ・カイルベルトと共に1968年5月に初来日した際にも首席チェロ奏者として同行している。 その後、札幌交響楽団の常任指揮者として活躍し日本の主要オーケストラにたびたび客演を重ね日本のクラシック音楽ファンから人気があった。 ちなみに筆者が最初に彼の指揮に接したのは1970年4月の東京フィルハーモニー交響楽団定期の客演だった(写真2 東フィル第133回定期演奏プログラム)。
今回紹介するレコードは彼が札響常任指揮者時代の1974年2月札幌市民会館でのセッション録音ベートーヴェン「交響曲第3番”エロイカ」のほか第二面後半にはハンス・プフィッツナー(Hans Pfizner/1869~1949)の「小交響曲(Kleine Symphonie)」(1939)のレア録音が収録されている。 かれこれ半世紀前にリリースされたLPレコードで現在では忘れさられた1枚かもわからないが筆者は針を下すたびに懐旧の念にかられてしまう (写真3 LPジャケット、東芝EMI-TA 9332/写真4 LPレーベル面)。

写真1    ペーター・シュヴァルツ(東京フィルハーモニック-の970年第133回定期プログラムから)

写真2    東フィル第133回定期演奏曲目(1970年4月18日東京文化会館)

写真3    LPジャケット(東芝EMI-TA-9332)

写真4    LPレーベル面