ペーター・マーク&パドヴア・ヴェネト管弦楽団のベートーヴェン交響曲全集、1994-5

スイスの名匠ペーター・マーク(Peter Maag/1919~2001)は1960年代初頭には日本フィル、1980年代には都響にも客演しモーツァルトやメンデルスゾーンの名演が印象に残る指揮者だった。 今回は彼が北イタリアの古都パドヴァ(Padova)に本拠を置くパドヴァ・ヴェネト管弦楽団(Orchestra di Padova e del Veneto)首席指揮者時代に完結したベートーヴェン交響曲全集を取り上げてみたい。 この全集盤は独Artsレーベルから1996年に5CDBOXセットでリリースされた (写真1 独ARTS47370-2/写真2 演奏データ)。 録音はセッションと「第5番」「第6番”田園“」「第9番”合唱付き”」はライブ録音で行われている。 また録音会場もセッションとライブ録音では異なりとりわけ「第9」はパドヴァのシンボルでもある大聖堂バジリカ・サンタトーニオ(Basilica di St. Antonio)におけるコンサート・ライブである (写真3 CDジャケット) 。 全体的にシックリとしたマークの品格も感じる味わいも深い名演である。

写真1    ペーター・マーク&パドヴァ・ヴェネト管「ベートーヴェン交響曲全集」(独ARTS-47370-2)

写真2    CD BOXの演奏データ

写真3    「第9」の演奏会場「バジリカ聖アントニオ大聖堂」(CDジャケット)