ラザレフ & ボリショイ劇場管弦楽団来日公演を聴く、1993
〜1993年4月18日、サントリーホールにて〜
「ボリショイ劇場管弦楽団」は1776年創設のロシアで最も古い歴史を持つ楽団でモスクワの「ボリショイ劇場」(写真1/1991年筆者撮影)付属オーケストラとして活動を続けている。 楽団の名称はこの1993年来日公演でも用いられた「ボリショイ交響楽団」とも表記されることがある(写真2 「1993年来日公演プログラム表紙」。 歴代の名だたる音楽監督にはエフゲニー・スヴェトラーノフ、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー、ユーリー・シモノフなどが思い浮かぶ。 この1993年来日公演では1987年から1995年まで音楽監督を歴任したアレクサンドル・ラザレフ(写真3 来日公演プログラムから)が同行した。 筆者は4月18日(日曜日)東京・サントリーホールのマチネー公演(プログラムC)(写真4)に足を運んだ。 ソリストには世界的名チェリスト・指揮者のムスティスラフ・ロストロポーヴィチが客演、チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」を披露、会場を埋め尽くした聴衆の大喝采を受けた。 メインのショスタコーヴィチの大曲「交響曲第8番ハ短調」ではラザレフのパワフルで堂々とした指揮ぶりで展開され「コンサート・オーケストラ」としての魅力も充分に堪能できた。 写真5は当日のコンサート・チケットである。