ポール・シュトラウスのヴィンテージ録音から
ポール・シュトラウス(Paul Strauss /写真1)は米国シカゴ出身の指揮者、ベルギーのリエージュ・フィル音楽監督時代に録音したフランク交響詩プシュケのレコード(EMI)で注目された。 今回は彼のヴィンテ―ジ録音から2005年に独グラモフォン / “THE ORIGINALS”で復活した名盤を紹介したい。 このアルバムにはマニュエル・ロザンタールがオッフェンバックのオペレッタなどから有名作品をつないでアレンジした「パリのにぎわい(喜び)」のタイトルで知られる舞踊音楽のほかロジェ・デゾミエールによるヨハン・シュトラウスIIのワルツ「美しき青きドナウ」やオペレッタ等々からアレンジした舞踊音楽「青きドナウ」、さらに珍しいダニエル=フランソワ=エスプリ・オ―ベールの歌劇「フラ・ディアボロ」序曲も収めれている。 ちなみにタイトルの「フラ・ディアボロ(Fra Diavolo)」とはイタリアのナポリ一帯を荒らしまわった怪盗である。 管弦楽は当時の「ベルリン放送(RIAS)交響楽団」で1958年のオリジナル・ステレオ録音である (写真2 CDジャケット、独グラモフォン-00289 477 5349 / 写真3 CD収録作品)。 また録音は云うまでもなくステレオ・セパレーションも素晴らしく1958年のステレオ初期録音を全く感じさせない。 写真4はCDブックレットに掲載された各LP発売当時オリジナル・ジャケット写真である。