マゼール&フランス国立管弦楽団、来日公演を聴く、1978

~1978年7月16日、神奈川県民ホール(横浜)~

1976年3月、パリ市立劇場でフランス国立管弦楽団のジャン・マルティノン追悼公演を聴き(漫遊記3参照)およそ2年ぶりにこの楽団の来日公演に接することができた(写真1 1978年7月来日公演チラシ表紙/写真2 東京・横浜公演日程)。私は日本初演のメシアン「主イエス・キリストの変容」を聴きたかったが都合がつかず翌16日の横浜公演のベルリオーズ・プログラムを聴くことにした。指揮は首席客演指揮者(88年より音楽監督)の鬼才ロリン・マゼール、 彼のベルリオーズ「イタリアのハロルド」と「幻想交響曲」を生で聴くのはもちろん初めてなので興味津々に会場の「神奈川県民ホール」へ向かった(写真3 来日公演プログラム表紙/写真4 筆者が聴いたプログラム)。「イタリアのハロルド」のヴィオラ・ソロに当時「パリ・オペラ座管弦楽団」の首席ヴィオラ奏者を務めていたブルーノ・パスキエが客演(後にこのフランス国立管の首席も務める)、後半の「幻想交響曲」と共にベルリオーズの管弦楽の「美」の世界を楽しめ満喫したコンサートだった。またこれも後にNHKFM/教育TVで放送されたが初日の劇的交響曲「ロメオとジュリエット」(7/14NHKホール)の演奏も聴けなかったのも残念だった。写真5は1978年7月16日横浜公演チケットである。

写真1 1978年「マゼール&フランス国立管弦楽団」来日東京横浜公演チラシ表紙

写真2 1978年「フランス国立管弦楽団」来日東京・横浜公演日程・演奏曲目(チラシから)

写真3 1978年「フランス国立管弦楽団」来日公演プログラム表紙

写真4 筆者が聴いた横浜公演演奏曲目(1978.7.16)

写真5 1978年フランス国立管来日横浜公演チケット