マリア・カラスによるベッリーニ歌劇「ノルマ」、1953年トリエステ、ライブ-ハイライト盤

本日の紹介LPは先日中古レコード店で偶然見つけたマリア・カラス(Maria Callas/1923~1977)の歴史的ライブ盤である。 1953年11月、当時彼女は30歳、アドリア海に面しスロヴェニア国境に接したイタリアの港湾都市トリエステ(Trieste)のオペラ・ハウス、ジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場でのライブ録音、ベッリーニ歌劇「ノルマ」のハイライト盤である。 LPレーベルは「MDP」-COLLECTOR’S LIMITED EDITION、レーベル面には「PRIVATE RECORDING」と記されている。 針をおろすと音質はとてつもなく貧弱だが歴史的資料としては興味深かかった。 キャストはタイトロールのマリア・カラスのほかアダルジーザにブルガリア出身メゾ・ソプラノのエレナ・ニコライ (Elena Nicolai/1905~1993)、ポリオーネ役に名テノールのフランコ・コレッリ(Franco Corelli/1921~2003)、オロヴェーゾ役には20世紀ブルガリアを代表するバス歌手のボリス・クリストフ(Boris Christoff/1914~1993)が参加している。 またオペラの殿堂ミラノ・スカラ座を中心に活躍したアントニーノ・ヴォット(Antonino Votto/1896~1985)の指揮にも注目したい。 合唱並びに管弦楽はトリエステ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場合唱団・管弦楽団の面々である(写真1 LPジャケット、MDP COLLECTOR’S LIMITED EDITION-MDP 103/写真2 LPレーベル面)。
尚、現在はこの全曲盤もCD化されているようだ。

写真1    LPジャケット(MDP COLLECTOR'S LIMITED EDITION - MDP 103)リリース年不詳

 

写真2    LPレーベル面