マリア・カラスの「トゥーランドット」、1957
今回は20世紀最大のプリマ・ドンナといわれたマリア・カラス(Maria Callas/1923~1977)唯一の録音となったプッチーニの「トゥーランドット」を紹介したい。 この録音は1957年7月ミラノのスカラ」におけるモノラル・セッションで指揮は前回取り上げたトゥリオ・セラフィン、管弦楽はミラノ・スカラ座管弦楽団である。 またリュウ役を歌うエリザベート・シュワルツコップとの共演盤もこれが唯一となった。 写真は1968年に当時の東芝エンジェル・レコードからリリースされた懐かしい4LPボックス・セットである (写真2 東芝エンジェル4LPボックス-AB-9351-C /写真3 LPレーベル面)。 1957年のセッションにしてモノラル録音なのが惜しいがマリア・カラスの歴史的名盤であることには違いない。 最近では「ワーナー・クラシックス」よりハイブリッドCD仕様でリマスター化されている。 写真4は1926年4月のトスカニ―ニ指揮による「スカラ座」初演のポスターである。