マリア・カラス唯一の録音「プッチーニ歌劇”蝶々夫人”」全曲盤

〜カラヤンとの共演1955年8月ミラノ・スカラ座セッション〜

カラヤンによるプッチーニ歌劇「蝶々夫人」全曲盤はすでに「漫遊記918」で1974年再録音となるミッレラ・フレーニ盤を取り上げているが今回はマリア・カラスを起用した1955年8月録音にスポットをあててみたい。 このセッションはミラノ・スカラ座におけるEMI名録音プロデューサー、ウォルター・レッグによるものである。 カラヤンとのこの共演盤がカラス唯一の「マダム・バタフライ」レコード全曲録音となった。 また相手役ピンカートンにカラヤンがニコライ・ゲッタを抜擢していることも興味深かった。 オリジナルはもちろんモノラル・セッションだが紹介盤は1970年代に電気的ステレオ化された英EMIの3LP BOXセットである。 しかし音質の違和感は感じさせない (写真1 3LP BOX-英EMI ASD 3194~96/写真2 LPレーベル面)。

写真1    マリア・カラス唯一の全曲録音/プッチーニ歌劇「蝶々夫人」1955年カラヤンとのセッションー3LPBOX(英EMI ASD 3194~3196)

写真2-LPレーベル面