マリス・ヤンソンス氏を偲ぶ
11月30日、今世紀の指揮者界を代表するひとり「マリス・ヤンソンス(Mariss Jansons)」氏が亡くなった。 またまたショックで寂しい限りである。 筆者が今でも印象に残るコンサートは1988年11月の「オスロ・フィル」の初来日コンサートだった(漫遊記153参照/写真1 オスロ・フィル初来日公演プログラム表紙―「Jansons」の「J」が「T」にミス・プリントが気になったが)。 彼の鋭角的なキレのある棒に魅了された(写真2 プログラムに入れてもらった氏のサイン)。 そしてオスロ・フィルと1984年から86年にかけて完成したチャイコフスキー交響曲全集録音は当時の名録音として現在も語り継がれている。 とりわけ第1番”冬の日の幻想”は筆者の愛聴盤である(写真3 「チャイコフスキー「冬の日の幻想」CDジャケット/写真4 同CD解説ブックレットにも入れてもらった氏のサイン)。 彼はこのオスロ・フィルの後バイエルン放送交響楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者を務めこれからさらなる活躍が期待されていたなかでの76歳の突然の訃報は早すぎた。