マレイ・ペライアのメンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番・第2番、1974

ニューヨーク生まれ、度々の来日で日本のファンも多い名ピアニスト、マレイ・ペライア(Murray Perahia)も今年73歳を迎え円熟味も増す深みのある演奏に趣きを感じる。 今回は彼がレコード・デビューして間もないころの録音からメンデルゾーンのピアノ協奏曲第1番・第2番をカップリングしたLPを取り上げてみたい。 1974年8月ロンドンのCBSスタジオでのセッション、彼が現在首席客演指揮者を務めるアカデミー室内管弦楽団(THE ACADEMY OF ST. MARTIN-IN-THE-FIELD)」との初共演盤で指揮はこの楽団創設者ネヴィル・マリナーである。 ところでこのメンデルスゾーンの豊かな感性が溢れた美しい二つの協奏曲、意外にもコンサートで聴く機会が少ない。 紹介盤は当時のCBSソニーから1975年にリリースされた国内初出盤である。 このLPがペライアの日本発売2枚目のアルバムだったと思う。 ペライアのフレッシュな爽やかさが印象的な名演である (写真1 LPジャケット、CBSソニー SOCO-146 /写真2 LPレーベル面)。

写真1    マレイ・ペライア、ネヴィル・マリナー指揮アカデミー室内管/メンデルスゾーン「ピアノ協奏曲第1番・第2番」、国内初出LPジャケット(CBSソニー SOCO 146)

写真2    LPレーベル面