マレク・ヤノフスキの「パルジファル」(2011年ライブ-ペンタト―ン盤)

近年、ポーランド ワルシャワ出身の名匠「マレク・ヤノフスキ(Marek Janowski)」の人気が急速に高まっている。 この11月は「ケルン(WDR)放送交響楽団」との来日公演も来週に控え楽しみしておらる方々も多いと思う。 彼のレパートリーは幅広く古典派から新ウィーン楽派、現代音楽に至る。
一方、オペラ指揮者としても世界主要歌劇場に客演その活躍は目覚ましい。 とりわけワーグナーを得意とし今回スポットを当てるオランダの「ペンタトーン・クラシックス(PentaTone  Classics)」レーベルからリリースされた「ワーグナー・プロジェクト」が大変注目された。 これは2010年より13年にかけてワーグナーの主要オペラ作品を演奏会形式で上演するものでオーケストラは2002年から16年まで音楽監督を務めた「ベルリン放送交響楽団」、会場は「ベルリン・フィルハーモニー」(写真1  2002年9月筆者撮影)、写真2はその一連の公演から2011年4月18日の公演「パルジファル」をライブ収録した4CDセット・ジャケットである。 歌手陣には「グルネマンツ」に当たり役のフランツ=ヨ―ゼフ・ゼーリヒ(バス)、クンドリに「2004年バイロイト音楽祭」でこの役でデビューした米国出身のミシェル・デ・ヤング(メゾ・ソプラノ)を中心に名歌手をそろえオーケストラ、並びに「ベルリン放送合唱団」のハーモニ―が大変美しい。 ベルリン放送交響楽団 (Rundfunk Sinfonieorchester Berlin)は東西ドイツ統合以前は東の「DDRベルリン放送局」に所属したオーケストラでドイツ最古の歴史を持つ「放送オーケストラ」でもある。 写真3はヤノフスキがこの楽団の音楽監督に就任した「2002年-2003年シーズン」の「オーケストラ・コンサート・プログラム」スケジュール冊子である。

写真1    ベルリン・フィルハーモニー(2002年9月筆者撮影)

写真2    R.ワーグナー「パルジファル」M.ヤノフスキ&ベルリン放送響ほかCDジャケット(PentaTone PTC5186 401)

写真3    ベルリン放送響2002-03コンサート・スケジュール冊子表紙