マーキュリー・リヴィング・プレゼンスの懐かしのLPから

今回は米マーキュリー・レコードがステレオ・ハイファイ時代に誇ったマーキュリー・リヴィング・プレゼンス (Mercury Living Presence)音源から懐かしの1枚を取り上げてみたい。 紹介LPは1963年にフィリップスレーベルからリリースされたスタニスラウ・スクロヴァチェフスキ指揮ミネアポリス交響楽団(現 ミネソタ管弦楽団)によるシューベルト「交響曲第7番(当時-第8番)”未完成”」とポール・パレー指揮デトロイト交響楽団によるドヴォルザーク「交響曲第9番(当時,第5番と表記)”新世界から”」の二大名曲カップリングである。 スクロヴァチェフスキのシューベルトのレコード録音は珍しくおそらく「未完成」はこの録音が唯一の公式録音と思われる。 録音は1961年3月、ミネソタ大学のノースロップ・メモリアル・オーディトリアム(Northrop Memorial Auditorium)でのセッションとなっている。 またパレーのドヴォルザーク交響曲録音も筆者はこのほかに思い浮かぶレコードがない。 さらに快速テンポで振るパレーの指揮ぶりにも驚いた。 録音は1960年2月、デトロイトのキャス・テクニカル・ハイ・スクール、オーディトリアム(Cass Technical High School  Auditorium)におけるセッションである(写真1 LPジャケット、国内盤フィリップス-SM -7527/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(日本フィリップス SM-7527)1963年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面