ミケランジェリ(Pf)の貴重ライブ音源から

アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(Arturo Benedetti Michelangeli/1920~1995)はレコード録音嫌いで奇抜なピアニストの印象が強かった。 彼の正規録音盤の数は少ないが放送ライブ録音等々を含めるとかなりの音源が残されている。 今回紹介盤は1974年に日本コロムビアからリリースされたカナダ「ロココ(Rococo)」音源、シューマン&グリーグの「ピアノ協奏曲」がカップリングされたライブ盤である。 LPには録音年代並びに会場等々の記載はないがモノラル録音なので1960年前後のものではないかと思われる。 指揮及び管弦楽はシューマンがマリオ・ロッシ(Mario Rossi/1902~1992 写真1)指揮イタリア放送(RAI)管弦楽団、グリーグがラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス(Rafael Frühbeck de Burgos/1933~2014)指揮フィルハーモニア管弦楽団となっている。 演奏は両曲ともにミケランジェリの十八番で好演だがシューマンは演奏終了後の聴衆拍手が入る直前のカットがライブの雰囲気を損ねた感が少々惜しまれる(写真2 LPジャケット、日本コロムビア OP-7081-RC/写真3 LPレーベル面)。

写真1    マリオ・ロッシ(インターネット画像から)

写真2    LPジャケット(日本コロムビアOP-7081-RC) 1974年リリース

写真3    LPレーベル面