ミシェル・プラッソンのフォーレ「レクィエム」

今年(2020年)87歳を迎えたフランスの長老指揮者ミシェル・プラッソン(Michel Plasson、写真1、2005年4月パリ管来日公演プログラム表紙に入れてもらったサイン)はフォーレの管弦楽作品全集録音(1979~81)を完結するほどフォーレのスペシャリストである。 今回の紹介盤フォーレ「レクィエム」は彼がトゥールーズ・キャピトール国立管弦楽団音楽監督時代1984年録音である。 ソプラノにアメリカの名歌手バーバラ・ヘンドリックス(BarbaraHendricks、写真2)、バリトンにヨセ・ファン・ダム(Jose van Dam) が天国的な美しさと云われるこの「レクィエム」を見事に歌いあげている (写真3 1999年12月ミラノ・スカラ座で入れてもらったヨセ・ファン・ダムのサイン)。 また合唱のサン・セバスチャン合唱団のハーモニーも美しい。 さらにLP二面の余白にはフォーレが音楽学校在籍中に作曲され卒業作品第一位を得た合唱曲「ラシーヌ賛歌」が収録されこちらも貴重録音である。 この国内盤1986年LP初出当時、CDでもリリースされた(写真4 LPジャケット、国内盤東芝EMI-EAC 50176)。

写真1    ミシェル・プラッソン(2005年パリ管来日公演プログラム表紙とサイン)

写真2    「バーバラ・ヘンドリックス」(1977年カラヤン&ベルリン・フィル来日公演プログラムから)

写真3    1999年12月・ミラノ・スカラ座、リサイタルのプログラムに入れてもらったヨセ・ファン・ダムのサイン

写真4    LPジャケット(東芝EMI EAC-50176)