ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響によるブルックナーの交響曲第8番、1990

現代音楽のスペシャリストでもあったドイツの名匠ミヒャエル・ギーレン(Michael Gielen/1927~2019)は国内盤のレコード、CDが数少なかったためか日本では地味な存在だった。 しかし彼がバーデン=バーデンの南西ドイツ放送交響楽団(SWF-Sinfonieorchester, Barden-Barden)の首席指揮者時代に録音したブルックナーの「第5番」・「第7番」・「第8番」の一連のCDは日本でも話題を呼んだ。 とりわけ1990年12月に録音された「第8番」は筆者も好きな演奏である。 この作品に対するギーレンの深みのあるアプローチにハマってしまう。 紹介盤は独INTERCORDレーベルから1991年にリリースされた初出2CDセットである (写真1 CDジャケット、 独INTERCORD-INT 860.914 /写真2 CD演奏データ)。
少々余談になるがこの「南西ドイツ放送響」はその後「南西ドイツ放送局(SWR)」と「南ドイツ放送局(SDR)」が統合され「バーデン=バーデン&フライブルクSWR交響楽団」と名称変更されたが現在では「シュゥットガルト放送交響楽団」(南ドイツ放送局-SDR)と統廃合されシュトゥットガルトに本拠を置く新しい「南西ドイツ放送交響楽団(SWR Sinfonieorchester)」として活動しているようだ。

写真1    ミヒャエル・ギーレン&南西ドイツ放送響「ブルックナー交響曲第8番」2CDジャケット(独INTERCORD-INT860.914)

写真2    CD演奏データ