ミャスコフスキ―の弦楽四重奏曲
プロコフィエフたちと共に近代ロシア音楽に取り組んだニコライ・ミャスコフスキ―(Nikolai Myaskovsky/1881~1950)については「漫遊記559」の「ヴェロニカ・ドゥダロヴァの芸術」で彼の「交響曲第6番」を紹介しているが今回は弦楽四重奏曲にスポットを当ててみたい。 彼が遺した13曲の弦楽四重奏曲は生涯後期の傑作作品でその作風はとても抒情性に富み実に味わい深い。 今回紹介するCDはミャスコフスキーの演奏には定評を得たレニングラード(現、サンクト・ペテルブルク)に本拠を置くレニングラード・タネーエフ弦楽四重奏団による1980年代全集録音からの1枚、1988年リリース、英メロディア盤-メジクニーガ( Mezhdunarodnaya Kniga ) で「第3番・第10番・第13番」が収録されている (写真 CDジャケット、英メロディア盤、MCD 148 /写真2 CD演奏データ)。 なかでも亡くなる前年1949年作曲の「第13番イ短調」は彼の弦楽四重奏曲の最高傑作とも云われ抒情感もたっぷりと味わえじっくりと聴きたい作品である。