ミュンシュ&ボストン響/マルティヌー、ピストン、メノッティ作品集
今回の紹介盤は長期に渡り廃盤となっていたシャルル・ミュンシュ&ボストン交響楽団によるマルティヌー、ピストンの「交響曲第6番」、トッシー・スピヴァコフスキーのヴァイオリンによるメノッティ「ヴァイリン協奏曲」の世界初CD化である。 マルティヌーとピストンの交響曲はボストン交響楽団創立75周年委嘱作品でミュンシュにより世界初演されている。 またメノッティのヴァイオリン協奏曲(1952)はフルトヴェングラー時代初期のベルリン・フィルのコンサート・マスターも務めたトッシー・スピヴァコフスキーのヴァイオリンで彼の唯一の米RCA録音と云われている(写真1 CDジャケット、国内盤BMG-BVCC38467/写真2 CDレーベル面) 。 日本ではタウノ・ハンニカイネン指揮ロンドン交響楽団とのシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」(米エヴェレスト録音)でよく知られた人である。 この紹介CDは2006年に「シャルル・ミュンシュの芸術」廉価盤シリーズでリリースされた。 マルティヌーとピストンは1956年ステレオ録音、メノッティは1954年のモノラル録音だが音質はCD化で一段と向上している(写真3 CD演奏・録音データ)。 筆者の手元の資料「1960年ミュンシュ&ボストン交響楽団初来日公演プログラム」によればピストンの「第6番」を福岡公演でとりあげている(写真4 1960年ボストン交響楽団初来日プログラム表紙/(写真5 同公演プログラムA)。