ムーティ&スカラ・フィル来日公演を聴く、2002
〜2002年9月3日、サントリーホールにて〜
公演プログラムによるとこの「スカラ・フィルハーモニー管弦楽団」が「スカラ座」専属オーケストラを母体として所謂「コンサート・オーケストラ」として独立組織されたのはそう古くはなく1982年からとのことである。これまでもたびたび来日を重ねていたが筆者が「コンサート・オーケストラ」としての「スカラ・フィル」を生で接するのは今回2002年9月の来日が初めてであった(写真1 2002年来日公演チラシ)。東京公演は(A)(B)二つのプログラムが用意されていたが筆者は公演2日目の(B)プロを聴いた(写真2 来日公演プログラム表紙/写真3 プログラム(A)(B)演奏曲目)。(B)プロに注目したのはベートーヴェンの「エロイカ」を取り上げていたからである。この当時ムーティは「スカラ座1999/2000シーズン」に「べートーヴェン交響曲チクルス」(写真4 べートーヴェン交響曲チクルス・コンサート/1999-2000スカラ座イヤーブックから)やオペラでは筆者も足を運んだ「フィデリオ」で開幕(漫遊記41参照)するなどベートーヴェンに力を入れていた。この来日公演の「エロイカ」も期待通りムーティらしく颯爽としたテンポで押し進めていく気分爽快な「エロイカ」だった。この日のムーティは公演終了後サントリーホール楽屋口に集まったファンに快くサインに応じていた(写真5 ムーティのサイン)。また「スカラ・フィル」との「ベートーヴェン交響曲第5番/第6番<田園>」のライヴ盤CD-1997/98年スカラ座ライヴ録音(写真6)と1982年「ザルツブルク音楽祭」祝祭小劇場におけるモーツアルト歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」ライヴLP盤(写真7)にもサインを頂戴した。写真8は当公演のチケットである。写真9は公演会場を後にするムーティを著者が撮影したもの。