メキシコの名匠エンリケ・バティスのファリャ「三角帽子」
今日は久しぶりにメキシコの名匠エンリケ・バティス(Enrique Bátiz、写真1)が1971年に創設したメキシコ州立交響楽団(Orquesta Sinfónica del Estado de México)と1980年に録音したファリャの舞踊音楽「三角帽子」(全曲)のレコードに針をおろした。 このLPは録音された翌年1981年にアメリカのヴァレーズ・サラバンド(VARESE SARABANDE)というレーベルからリリースされた。 ちなみにこれは当時まだCDが登場する前、デジタル録音レコード制作に施された「dbxエンコード」ディスクでもあった。 指揮のバティスは今年78歳を迎えるメキシコを代表する指揮者、この「州立響」をはじめとしてヨーロッパのメジャー・オケとのレコード録音もかなりの数にのぼる。 この「三角帽子」は彼が35歳の時の録音で会場はラテン・アメリカを代表するコンサート・ホールのひとつメキシコ・シティーのサラ・ネザワルコヨトル(Sala Nezahulcóyotl)で行われている。 ソプラノ独唱にはメキシコの名歌手マリア・ルイサ・サリナス(Maria Luisa Salinas)が参加、録音と共に演奏もバティスらしい情熱感を再認識した(写真2 LPジャケット、米VARESE –VCDM 1000.170/写真3 LPレーベル面)。