メナヘム・プレスラーによるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」
今日はボザール・トリオの結成者のひとり現在おそらく世界最長老のピアニスト、メナヘム・プレスラー(Menahem Pressler/1923~、写真1)のベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」に針をおろした。 1960年代中ごろのConcert Hall録音である。 管弦楽はウィーン国立歌劇場管弦楽団、指揮は都響の首席指揮者なども務め日本でもお馴染みのモーシェ・アツモンである。 プレスラーはこのConcert Hallレーベルにも数多く録音しており近年それらの名録音がCD復刻されているようだ。 この「第1番」も彼がまだ40代のころの録音だがたとえば「第1楽章」のカデンツァはベートーヴェンが書いた3つのうち一番長大なものを弾くなどなかなか深みのある演奏が魅力である。 またLP第二面後半には当初ベートーヴェンが「第2番」の終楽章に書いたとも伝えられる「ピアノと管弦楽のためのロンド」が収められている(写真2 LPジャケット、Concert Hall SMS-2553/写真3 LPレーベル面)。