メンデルスゾーンと深い親交を持ったデンマークの作曲家「ニルス・ガーデ」

〜 序曲「オシアンの余韻」・「交響曲第1番ハ短調」〜

19世紀に活躍したデンマークの作曲家、ニルス・ヴィルヘルム・ガーデ(Niels Wilhelm Gade 1817~1890写真1)はメンデルスゾーンと深い親交を持った。 今回取り上げる「序曲”オシアンの余韻”作品1」(1840)はコペンハーゲン音楽協会主催コンクールで見事に第1位を獲得した作品である。 ちなみにオシアン(Ossian)とはスコットランド地方に伝えられる英雄叙事詩の作者とされる。 また「交響曲第1番ハ短調 作品5」(1841)はメンデルスゾーンが特に気に入り1843年にメンデルゾーンの指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏で初演されている。 どちらもロマンティックな作風に魅せらられる。 ガーデはメンデルスゾーン没後、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者を引き継いだ。 紹介LPは1966年VOX録音、ヨハン・ヒーエ=クヌーセン(Johan Hye-Knudsen)指揮デンマーク王立管弦楽団による演奏で当時国内盤唯一のレコードだったと思う (写真2 LPジャケット、ワーナー・パイオニア H 6060/写真2 LPレーベル面)。

写真1    ニルス・ガーデ(インターネット画像)

写真2-ニルス・ガーデ「序曲オシアンの余韻」・「交響曲第1番」/クヌーセン指揮デンマーク王立管、LPジャケット(国内盤パイオニア-H 6060)

写真3    LPレーベル面