モノラル録音時代のヴィルヘルム・ケンプ/ベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集録音」から

〜 「ピアノ協奏曲第4番」 ケンペン指揮ベルリン・フィル (1953年録音・25cm LP)  〜

ヴィルヘルム・ケンプ(Wilhelm Kempff /1895~1991)はベートーヴェン「ピアノ協奏曲全集録音」をフェルディナント・ライトナー&ベルリン・フィルとステレオ録音(1961年)も残しているが今回はパウル・ファン・ケンペン(写真1)&ベルリン・フィルとの1953年モノラル全集録音より「第4番」にスポットをあててみたい。 紹介するLPレコードは懐かしい25cm盤、1960年前後に日本グラモフォン・レコードより「ミリオン・シリーズ」(1000円盤)でリリースされた懐かしい1枚である (写真2 LPジャケット、国内盤グラモフォンLG-1013 写真3 ジャケット右下「ミリオン・シリーズ(ロゴ)」拡大)。 当時LPレコード価格1000円は筆者にとっては高価だったが何とか小遣い銭をためながら買い求めたものだった。 ちなみに「第1楽章・第3楽章」のカデンツァは後のステレオ録音と同様ケンプ自作のものを弾いており録音も素晴らしくステレオ盤に勝るとも劣らない名演である (写真4-LPレーベル面)。

写真1    パウル・ファン・ケンペン(インターネット画像から)

写真2    ケンプ「ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番」ケンペン&ベルリン・フィル 1953年モノラル録音25cm国内盤グラモフォンLPジャケット(LG-1013)

写真3    日本グラモフォン 25cmLP「ミリオン・シリーズ」1000円盤ロゴ・マーク(ジャケット右下 拡大)

写真4    LPレーベル面