モーツァルトと同時代のフランスの作曲家たち

今回は普段あまり耳にすることがないモーツァルトとほぼ同時代に活躍したフランスの作曲家たちの作品を収めた興味深いレコードを紹介したい。 ジャン=フランソワ・パイヤール&パイヤール室内管弦楽団による1950年代録音のモノラル盤である。 このLPは1972年に日本コロムビアからエラート1000シリーズでリリースされた。 当時のフランスは王妃マリー・アントワネットの時代、彼女も彼らの音楽を好んだと云われている。 モーツアルトは当時のパリ人趣味に合った「交響曲第31番ニ長調”パリ”K.297」(1778)を作曲している。 このレコードには騎士サン・ジョルジュ(Chevalier de Saint Georges/1745~1799「二つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための協奏交響曲ト長調」と「交響曲ト長調」、マリー・アレクサンドル・ゲナン(Marie-Alexandre Guénin/1744~1835)「交響曲ニ短調」、イシドール・ベルトーム(Isidore Bertheaume/1752~1802)「二つのヴァイオリンとホルンのための協奏交響曲変ホ長調」の四作品が収められている(写真1 LPジャケット、日本コロムビア REM 1043-RE/写真2 LPレーベル面)。

写真1    LPジャケット(日本コロムビア-REM 1043-RE)1972年リリース盤

 

写真2    LPレーベル面