ヤッシャ・ハイフェッツの最初期録音(SP音源)から
〜 メンデルスゾーン&チャイコフススキー「ヴァイオリン協奏曲」 〜
20世紀を代表するヴァイオリニスト、ヤッシャ・ハイフェッツ(Jascha Heifetz/1901~1987)のメンデルスゾーン&チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲と云えば一般的に前者は1959年のシャルル・ミュンシュ&ボストン交響楽団、後者は1957年のフリッツ・ライナー&シカゴ交響楽団とのステレオ録音がよく知られている。 しかし今回は戦前・戦後に録音されたSP音源からのLP復刻盤にスポットをあててみたい。 紹介盤は日本ビクターからリリースされたLP最初期盤である(写真1 LPジャケット、日本ビクター LH-1 /写真2 LPレーベル面)。 ちなみにメンデルスゾーンが1949年録音のサー・トマス・ビーチャム指揮ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、チャイコフスキーは1937年録音のサー・ジョン・バルビローリ指揮ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏である。 若きハイフェッツの演奏が時代を感じさせる録音と共に懐古の念に誘う。