ヤッシャ・ホーレンシュタイン&ウィーン・プロ・ムジカ管によるブルックナー交響曲第8番

前回(漫遊記1056)に続きもう1枚ヤッシャ・ホーレンシュタインの米VOX1950年代ヴィンテージ録音から取り上げてみたい。 今回はブルックナーの交響曲第8番ハ短調、この演奏はノヴァーク1890年版による世界初録音と云われている。 管弦楽はウィーン・フィルのメンバーをはじめとするウィーンの楽団で特別編成されたというウィーン・プロ・ムジカ管弦楽団である。 この演奏もホーレンシュタインの素朴な個性に魅了される。 また彼のブルックナーの正規盤はこのほか米VOXほぼ同時期録音録音の「第9番ニ短調」と若き時代のベルリン・フィルとのSP録音「第7番ホ長調」が思い浮かぶ。 紹介盤は1992年リリースの前回同様「米VOX LEGENDS-2CDセット」でもう1枚はバーデンバーデンの南西ドイツ放送交響楽団とのリスト「ファウスト交響曲」(フェルディナント・コッホ-Tenor)・ワーグナー「ファウスト」序曲が収録されこちらはジャケット並びにブック・レットにも特に記載はないが明らかにステレオ録音で音質もさらに良好である (写真1 米VOX-CDX2 5504/写真2 CD収録作品演奏データ)。

写真1    ヤッシャ・ホーレンシュタイン&ウィーン・プロ・ムジカ管「ブルックナー交響曲第8番」ほか2CDジャケット(米VOX-CDX2 5504) 1992年リリース

写真2    CD収録演奏データ