ユロフスキ&ロンドン・フィル/白熱のライブ盤
〜ラフマニノフの交響詩「死の島」・「交響曲第1番」〜
今回は「ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団」自主制作盤から2007年より首席指揮者を務めるウラディミール・ユロフスキ(写真1)が指揮する白熱のライブ盤を取り上げてみたい。 収録作品はラフマニノフがスイスの象徴派画家ベックリンが描いた「死の島」複製銅版画にインスピレーションを得て書いた交響詩「死の島」(1909)と「交響曲第1番ニ短調」(1895)である。 前者が2014年10月3日、後者が2016年12月14日いずれもロイヤル・フェスティバル・ホール(ロンドン)におけるライブ録音である。 ユロフスキはラフマニノフを得意としており「死の島」は2004年にも同楽団とのライブ盤があるほどこの再録ライブも迫力を感じる。 メインの「交響曲第1番」はラフマニノフが残した3つの交響曲の中では地味な存在だがユロフスキのメリハリある指揮ぶりに惹きつけられる名演である。 録音もまた大変素晴らしい(写真2 LPジャケット、LPO 0111/写真3 CD演奏データ)。