ヨゼフ・カイルベルト&ベルリン・フィルによるブルックナー「交響曲第6番」
ヨゼフ・カイルベルト(Joseph Keiberth/1908~1968)のブルックナー交響曲公式セッション盤はこのベルリン・フィルとの「第6番イ長調」のほかにハンブルク国立フィルによる「第9番ニ短調」が残されている。 いずれも独テレフンケン(TELEFUNKEN/現TELDEC)ステレオ音源である。 とりわけ「第6番」は彼の名盤としてよく知られている。 過去にCD盤で取り上げた記憶があるがやはりアナログLPで聴いた方がより深い味わいを感じる。 このブルックナーゆかりのリンツ近郊ザンクト・フロリアン修道院のジャケットは当時の独原盤と同仕様である。 紹介盤は1965年キングよりテレフンケンレーベルされた国内初出盤である。 また録音は従来1960年前後とされてきたが最近の資料によれば当時ベルリンのテレフンケン録音会場のひとつリヒターフェルダー・フェストザール(Lichterfelder Festsäle)における1963年3月のセッションとされている (写真1 LPジャケット、国内盤キング/テレフンケン SH 5146/写真2 LPレーベル面)。