ヨハン・スヴェンセンの交響曲

今回は北欧ノルウェーの作曲家、指揮者、ヴァイオリニストとしても活躍したグリーグと共にノルウェー国民主義音楽を代表するヨハン・スヴェンセン(Johan Svendsen/1840~1911、 写真1)の交響曲を取り上げてみたい。
彼は親友でもあったグリーグとほぼ同時代に活躍、人気も得たが日本では現在でも「知る人ぞ知る」という存在である。 彼の音楽は一言で云えば抒情的なロマン派スタイルである。 彼は生涯に2つの美しい交響曲を遺しているが残念ながら日本ではコンサートで取り上げれれる機会がほとんどなく筆者も初めて「第2番」の生演奏にふれることができたのは確か2013年3月、児玉 宏指揮「大阪交響楽団」の東京公演(すみだトリフォニー・ホール)だったと記憶している。 今回紹介するCDは1998年に「NAXOSレーベル」からリリースされたビヤルテ・エンゲセット(Bjarte Engeset 、写真2)指揮ボーンマス交響楽団による「第1番・第2番」が収録された1枚である (写真3  CDジャケット、NAXOS 8.553898  / 写真4  CD演奏・録音データ) 。 楽章構成は2曲共に古典的な4楽章構成、「第1番ニ長調」はスヴェンセンが25,6歳の時の作品「第2番変ロ長調」は「第1番」からおよそ10年後に作曲されどちらも首都「オスロ」がまだ 「クリスチャニア」とよばれていた時代である。 このCDで指揮をしている「ビヤルテ・エンゲセット」は1958年ノルウェー出身、フィンランドの「シベリウス・アカデミー」を1989年首席で卒業、名匠「ヨルマ・パヌラ(Jorma Panula)」に師事した人である。 ヨーロッパ主要オーケストラに客演、アルバムはこの「NAXOSレーベル」を中心に数多くリリースしている。

写真1    ヨハン・スヴェンセン(インターネット画像から)

写真2    指揮者ビヤルテ・エンゲセット(インターネット画像)

写真3    スヴェンセン「交響曲第1番・第2番」ビヤルテ・エンゲセット&ボーンマス響CDジャケット(NAXOS)

写真4    CD演奏・録音データ