ヨハン&ヨゼフ・シュトラウス「ワルツ&ポルカ集」(ウィーン・フィル創立150周年記念盤)
賀春 2020年が幕を開けた。
今年の「ウィーン・フィル ニュイヤー・コンサート」はラトヴィア出身、注目の「アンドリス・ネルソンス」が初登場とのことで期待も膨らむところである。 そこで今回は「ウィーン・フィル創立150周年記念盤(独グラモフォン)」から1991年にリリースされた「ヨハン&ヨゼフ・シュトラウス−ワルツ&ポルカ集」を取り上げてみたい。 この2CDセット盤は「ウィーン・フィル」1929年SP録音から1990年の「ニューイヤー・コンサート」までの音源からこの楽団と関係が深い13人の名指揮者たちの「ウィンナ・ワルツ&ポルカ」を集めたものである(写真1 ウィーン・フィル150周年記念盤CDジャケット、独グラモフォン-435 335-2 / 写真2 CD収録13人の名指揮者たち(CD解説ブックレットから) / 写真3 収録作品&録音データ)。 これらの音源には「独グラモフォン」のほか「HMV」「EMI」「デッカ」「ソニー・クラシカル」等のものも使われている。 ちなみにカラヤンの1987年ニューイヤーコンサートで演奏された「皇帝円舞曲」は発売当時のライブ・アルバムには収録されておらずこの記念盤が初出だった。 ところでこのジャケット・デザインの「扇」に書かれた13人の名指揮者のサインはそれぞれ誰のサインかおわかりだろうか? 正解は左下から順に「クラウディオ・アバド」「カール・ベーム」「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー」「ウィリー・ボスコフスキー」「ヘルベルト・フォン・カラヤン」「エーリッヒ・クライバー」「ハンス・クナッパーツブッシュ」「クレメンス・クラウス」「ヨゼフ・クリップス」「ロリン・マゼール」「ジョージ・セル」「「ズービン・メータ」「ブルーノ・ワルター」である。