ヨーゼフ・クリップス&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団によるチャイコフスキー交響曲第6番”悲愴”、1960

ウィーン出身の名匠ヨーゼフ・クリップス(1902~1974)のチャイコフスキー交響曲録音は1958年録音のウィーン・フィル盤(英デッカ)の「第5番」と今回の紹介盤である1960年録音のチューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団(コンサート・ホール盤)との「第6番”悲愴”」しか残していない。 幸いいずれもステレオ録音である。 現在ではどちらも忘れ去られた感は否めないが彼らしい典雅な演奏スタイルが魅力的だ。 このチューリッヒ・トーンハーレ管弦楽団とは翌1961年にも同様「コンサート・ホール」にドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界から”」を録音している(漫遊記363)。 筆者にとっては古き良き時代のヴィンテージ録音のひとつでもある(写真1 J.クリップス&チューリッヒ・トーンハーレ管「悲愴」Concert Hall-SM2216/写真2 LPレーベル面)。

写真1    ヨゼフ・クリップス&チューリッヒ・トーンハレ管/チャイコフスキー「悲愴」LPジャケット(国内盤Cocert Hall-SM 2216)

写真2    LPレーベル面