ライヴ音源マニアを唸らせた ”ANDANTE” レーベル
2000年代初頭、クラシック・ライヴ音源マニアを唸らせた「ANDANTE(アンダンテ)」というCDレーベルがあった。 元来、米国のクラシック・インターネット販売のレーベルだったそうだが当時大型CDショップでも簡単に入手できた。 今回はこのレーベルから筆者が一番興味を誘われた「カラヤン&ウィーン・フィル」による1964年から79年の「ザルツブルク音楽祭」におけるライヴ音源を集めた「4CDセットアルバム」を取り上げてみたいと思う。 このアルバムは英・独・仏3カ国語の解説、資料写真も豊富に掲載された120ページに及ぶ頑丈なブックレットにCD盤が昔のSPレコードのように張り付けられ紙ケースに1枚ずつ収められさらにカバー・ケース付きの豪華装丁となっている(写真1 カバー・ケース・ジャケットANDANTE-AND2060 /写真2-120ページに及ぶ豪華ブックレット表紙)。 因みに収録されたライヴ音源はベートーヴェン交響曲第1番、1966年8月28日ライヴ / シューベルト交響曲「未完成」、1968年8月25日ライヴ / R. シュトラウス交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」、1964年8月30日ライヴ、以上CD1 / ブルックナー交響曲第5番、1969年8月27日ライヴ CD2/モーツアルト「戴冠ミサ曲」/ ブルックナー「テ・デウム」、1972年7月30日ライヴ 以上CD3 / ハイドン交響曲第104番、1979年7月29日ライヴ / ドヴォルザーク交響曲第8番、1974年8月15日ライヴ 以上CD4)となっておりいずれも「ザルツブルク祝祭大劇場」におけるステレオ録音である。 ブックレットには日本語による収録曲目データも封入されていた(写真3)。 そしてこのCD盤のレーベルは「Made in Singapore」になっていたことも興味深かった(写真4 CDレーベル面)。