リチャード・ボニングのチャイコフスキー舞踊音楽「眠りの森の美女」完全全曲盤

今年(2021年)91歳を迎えるオーストラリア出身の名匠リチャード・ボニング(Richard Bonynge、写真1)はオペラとバレエ音楽のスペシャリストである。 今回の紹介盤ボニングのチャイコフスキーの「眠りの森の美女」は「くるみ割り人形」「白鳥の湖」に続く三大バレエ音楽の完全全曲録音の完結を飾った録音である。 セッションは1977年3月ロンドンのキングスウェイ・ホールで行われた。 ところでこの作品の原典版による演奏はおよそ3時間を要し、またバレエの全曲上演に接する機会も少ないためこのボニングによる録音は貴重である。チャイコフスキーのオーケストレーションも素晴らしくボニングのスケール感ある演奏が時間を忘れて楽しめる。 管弦楽のナショナル・フィルハーモニー管弦楽団はロンドンのレコーデイング専門オーケストラで当時シドニー・サックス(Sidney Sax)がリーダーを務めていた。 紹介盤は1978年にキング・レコードから「ロンドン」レーベルでリリースされた3LP BOXセットである(写真2 ボニング&ナショナル・フィルハーモニック-チャイコフスキー舞踊音楽「眠りの森の美女」完全全曲盤-3LP BOX-SLE 1088~90)。

写真1    リチャード・ボニング(インターネット画像)

写真2    リチャード・ボニング&ナショナル・フィルハーモニック - チャイコフスキー舞踊音楽「眠りの森の美女」全曲盤3LP BOX(国内盤ロンドン-SLE 1088~90)