ルイ・フレモー&バーミンガム市響の名盤から
〜 ビゼー「組曲”ローマ” ・ 交響曲ハ長調」1974 〜
フランスの名匠ルイ・フレモー(Louis Frémaux / 1921~2017、写真1)は実力派の指揮者だった。 彼はモンテ・カルロ国立歌劇場管弦楽団音楽監督、ロ-ヌ=アルプ管弦楽団(現、リヨン国立管弦楽団)音楽監督、そしてこのイギリスのバーミンガム市交響楽団音楽監督を1969年~1978年まで務めた。 今回紹介するLPはバーミンガム市響時代の名盤、ビゼー「組曲“ ローマ” ・交響曲ハ長調」がカップリングされた1枚である (写真2 LPジャケット、東芝EMI-EAC80079 1975年初出盤 /写真3 LPレーベル面)。 LP第1面の組曲「ローマ」は若きビゼーがイタリア留学時の想い出を基に構想された作品だが最終稿に至るまでおよそ10年紆余曲折、結局のところビゼー存命中は最終稿による演奏はされなかった。 LPジャケット並びにレーベル面のタイトルには“ROMA” (Suite de Concer No.3)「“ローマ ”演奏会用第3組曲」と記されている。 とりわけ日本ではコンサートで演奏される機会は少ないが第2面の「交響曲ハ長調」と共にフレモーのキレのある演奏に魅了される。 またこのレコ―ドがリリースされた1975年はビゼー没後100年にあたっていた。