ルイ・マルタン&パドルー管弦楽団のハイドン交響曲「時計」

パリのパドルー管弦楽団(L’Orchestre Pasdeloup)は今シーズン(2020/21シーズン)は創立160周年を迎えるフランス最古の歴史を誇るオーケストラである。 現在は「コロナ感染症」の影響で定期公演も休演中だが演奏会場サル・ガヴォー(Salle Gaveau)を中心に活動している。 またビゼー「アルルの女組曲」、ラロ「スペイン交響曲」等々数多くのフランス作品を中心に世界初演を手掛けている。
今回紹介するレコードはかつて世界最大レコード・クラブとして人気を集めたコンサート・ホール・ソサエティ盤から1970年頃にリリースされたパドルー管弦楽団によるハイドン「交響曲第101番”時計”」が収録された1枚である。 日本ではほとんど馴染みが薄いルイ・マルタン(Louis Martin 、写真1)という指揮者が振っている。 この人は前回紹介したロワール・フィルの本拠地のひとつナント出身、アルザス地方のストラスブール放送交響楽団の首席指揮者を務めた方でハイドンやモーツアルトに定評があった。 この録音も上品で優美なハイドンを聴かせている (写真2  LPジャケット国内盤、Concert Hall Society-CHJ(S)-30003 / 写真3  LPレーベル面)。 尚、裏面にはデヴィッド・ジョセフォヴィッツ指揮モンテカルロ国立歌劇場管弦楽団によるシューマン「交響曲第1番”春”」がカップリングされこちらも聴きごたえ充分の名演である。

写真1    ルイ・マルタン(インターネット画像から)

写真2    ルイ・マルタン&パドルー管弦楽団-ハイドン交響曲第101番「時計」ほかLPジャケット(国内盤コンサート・ホール CHJ(S)-30003)

写真3    LPレーベル面