ルドルフ・ケンペによるチャイコフスキーの悲愴
ルドルフ・ケンペ(Rudolf Kempe/1910~1976)のチャイコフスキー「交響曲第6番”悲愴”」はこの英TESTAMENT盤が唯一の録音である。 オリジナル音源は英EMIの1957年5月ロンドンのウォルサムストウ・タウン・ホールにおけるモノラル・セッション、録音プロデューサーは英EMI名プロデュサーのピーター・アンドリーである(写真1 CDジャケット、英TESTAMENT SBT 1104、1997年リリース/写真2 CD演奏・録音データ)。 演奏もさることながら録音もモノラルとは思えないほど大変素晴らしい。 しかしなぜかこの国内盤はLPも未発売のままでこのTESTAMENTのCDが初登場だった。 またフィルアップされたウィーン・フィルとの1961年12月ステレオ録音のチャイコフスキー「組曲第3番ト長調」から終曲”主題と変奏”もケンペ唯一の貴重録音である。